ハイブリッドカー・ディーゼルの人気

アメリカではハイブリッド、ヨーロッパではディーゼルが人気を呼んでいます。いずれも低燃費で、二酸化炭素の排出量低減を目指しています。
日本では印象の悪いディーゼルですが、メルセデスベンツ、BMWなどの優れた技術がクリーンなディーゼルを生み出し、国産車も追随し始めています。

ハイブリッドカーはコンピューターを最大限に活用した未来志向の車です。

ハイブリッドとはトヨタのプリウスが初めて実用化した技術です。
電気モーターとガソリンエンジンという二つの動力を、コンピュータ制御で使い分ける技術を利用しています。たとえば低速や発信加速など、トルク(押し出す力)を必要とするときは電気モーターでアシストし、高速走行などパワー(引っ張る力)を必要とするときにはガソリンエンジンを主に使います。

また、下り坂では回生ブレーキといって、単にエンジンブレーキで速度を落とすだけではなく、モーターを回して発電し、バッテリーに電気を貯めたり、パワーのかかっていない状態ではエンジンの回転から発電したりなど、物理的な力を無駄なく使いまわすことが徹底されており、結果的に燃費がよく、しかもパワフルな車になっています。
車内のモニターでどのようにモーターとエンジンが協調しあっているか、観察することができますが、驚くばかりのプログラムです。まさに「未来の自動車」と感じることでしょう。

いっぽう同じ低燃費車でもディーゼルは過去の技術と思われています。

ガソリンよりも揮発性が低く、なによりも価格が安いのが特徴の軽油。しかもディーゼルエンジンは、一般的にガソリンエンジンに比べて燃費と耐久性に優れ、CO、CO2、HCの排出量が少ないという特長があります。
ただ、従来のエンジンでは不正軽油の問題もあって、「真っ黒な排ガスを出す車」「うるさい車」という悪いイメージがつき、日本ではほとんど売れていません。

しかし、最近のディーゼルは高度なコンピュータ制御によるインジェクション(燃料噴射装置)や高圧噴射化により、軽油の理想的な完全燃焼を実現し、排気ガスが大幅によくなっています。
アメリカや日本では不人気のディーゼルが、欧州では自動車の半分弱だと聞けば驚くはずです。
実際BMWの40%はディーゼルだそうです。これも、たゆまぬ研究とコンピュータ技術の進化による賜物でしょう。